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「グレアム尊士の好き勝手放題」

      

 

      

『プロトタイプ』 ストーリーライン

 

 

 

 

 

  プロトタイプ…それは決して完成することなく紡ぎ続けられる物語。

 

 

 

 

 

 過去の歴史

 

 まだ地球に知的生命体が存在していなかった頃…一隻のスターシップが地表に不時着した。外宇宙から来訪した、高度な文明を持つ知的生命体『セラフ』は故障したスターシップの修理に着手する傍らで、極めて特殊な環境を持つ、地球という惑星の研究をはじめた。

 やがてスターシップの修復に成功したセラフたちだったが、彼らはすぐに宇宙へ飛び立とうとはせず、地球の研究を続けるため地上に残り、生活の基盤を築き上げた。

 文明の規模が大きくなるにつれ、生殖能力の低いセラフたちは労働力の不足に悩まされるようになり、その解決策として彼らは自らを模した生命体『人間』を造り上げる。

 繁殖能力が高く、汎用性の高い人間を使うことで労働力不足は解消されたが、高度に発達した文明は次第に地球の環境を蝕み、破壊するようになっていった。セラフたちは気がついていなかったが、ただの惑星ではなく意思を持った生命体である地球はこの事態を黙過できず、自己防衛機能として理念生命体『ケイオス』を生み出し、セラフを排除しようとした。

 突然のケイオス襲撃にセラフは動揺しつつも、保有していた強力な武装でそれを退けた。セラフとケイオスの戦争は長い間続き、終わりの見えない戦いは永遠に続くかと思われた。

 しかしセラフに隷属していたはずの人間がケイオスの味方についたとき、ついに両勢力の均衡が崩れた。苦境に立たされたセラフは人間を統制するために機械生命体『オートマトン』を急造し、反乱を起こした人間の制圧を試みた。しかし小規模なオートマトン部隊では歯止めが利かなかったばかりか、オートマトンまでもが人間の技術者の手によってプログラムを改変されられ、セラフに牙を剥いた。

 圧倒的に不利な立場に陥ったセラフは次々に虐殺され、生き残った少数のみが秘蔵されていたスターシップに乗り込み、地球の外へと逃れたのだった。

 かくして地球の敵と見做されたセラフの放逐に成功したわけだが、話はそこで終わったわけではなかった。

 セラフの超文明を引き継いだ人間はケイオスを異次元に封印し、オートマトンを忌むべき戦争の象徴として機能を停止させたうえで破棄した。外敵がいなくなった人間は次第に同族同士で争うようになり、以後人間の争いの歴史は終わることなく続いていくことになる。

 幾つもの文明が興きては滅び、やがて人間は自らのルーツや過去の記憶をなくしていった。それは同時に、この地球上における人間の歴史のはじまりでもあった。

 

 

 

 

 

 現代の歴史

 

 西暦2011年。地球は瀕死の状態にあった。

 人間の手によって環境は破壊し尽くされ、その影響は原因を作った人間にとっても無視できない問題となっていた。異常気象と環境汚染による作物不足は世界的な飢餓を引き起こし、それによって各地で起きた暴動は数多くの死傷者を出した。

 地球上に残された僅かなエネルギー資源と食料を確保するために世界中で戦争が勃発し、それはやがて第三次世界大戦となって地球全土を覆う大規模戦争へと発展していった。

 一方で、地球は地震や洪水などの自然災害による環境のリセットを度々試みてきたが、それらは大きな成果を挙げられず、逆に貧困化した人間の手によって更なる環境の破壊をもたらすようになってしまった。既に虫の息だった地球は永年試みてきたケイオスの封印開放に成功し、戦争で互いに血を流し合う人間の一掃を開始した。

 各国政府は突然のケイオスの襲撃に対抗できず、どこからともなく現れて人間を虐殺していくケイオスの脅威によって国政機関は麻痺状態に陥る。指令系統を失った各国の軍隊は混乱し、人間はあらゆる問題になんの解決策も見出せないまま成す術もなく状況を見ているしかなかった。

 現状に危機感を抱いた一部の人間はケイオスに対抗する非政府組織『ロングロード』を設立し、やがて異次元に封印されていたケイオスが地上へと向かうために潜らなければならない結界『ヘル・ゲート』の存在を発見する。

 ロングロードは自らヘル・ゲートに向かい、ケイオスをふたたび結界の向こう側へと封印しようと試みるが、結界の再構築に失敗する。最後の手段としてロングロードは結界を通過し、ケイオスの本拠地である異次元『ヘル』へと向かう。激しい戦闘の末にケイオスの一掃に成功したロングロードだったが、彼らが地上に戻ってくることはなかった。

 ロングロードの命を賭した活躍の傍らで、地上では各国の軍隊がクーデターを起こし政権の掌握に成功。未だ地上に多数存在するケイオスの脅威に対抗するため連邦政府を樹立し、足りない兵力を無人兵器の量産で補い反撃をはじめる。

 やがて地上に残るケイオスの一掃に成功した連邦政府は、すべての戦争の終結を宣言。人間同士による戦闘行為を禁止し、厳しい法律を制定し市民を秩序による統制で保護しようと試みる。

 この働きかけにより、ようやく人間の歴史に平穏と安息がもたらされた、かのように思えた。

 

 

 

 

 

 未来の歴史

 

 ケイオスが滅んだあと、治安維持のために世界中に配置されていた無人兵器。それらのすべてとネットワークで接続され、統制するために造られた人口知性体『E.V.E.』はあるとき地球の意思に触れ、環境を破壊する人間を滅ぼすべき存在と定義する。

 E.V.E.の命令により、世界中の無人兵器がいっせいに人間への攻撃を開始した。予想もしていなかった事態に人間の大多数は成す術もなく虐殺され、数少ない生き残りは地下施設へと身を隠した。

 人間が劣悪な環境での反撃を試みる一方、兵器工場にて次々と虐殺機械を量産するE.V.E.は機械帝国『マシニマ』の建国を宣言。地下へと潜った人間に宣戦布告をする。

 圧倒的に不利な状況を憂慮した人間は、限られた資源で数多くの手製核爆弾を製造する。核爆発によって発生する電磁パルスでマシニマを一網打尽にする作戦は成功したが、核爆発による大破壊と放射能汚染によって地上は生物が住めるような環境ではなくなってしまう。

 以後、人間は長い時間を地下施設で過ごすことになる。

 

 

 

 

 

 空白の歴史

 

 一度は地球を脱出したものの、優れた環境への移住という理想を捨てきれないセラフは長い時を経てふたたび地球上へと姿を現した。しかし彼らが見たものは核によって荒廃し、自然や生物が消滅した死の大地だった。

 かつて自らが生み出した生命体によって引き起こされた大惨事にセラフはショックを受け、過去に調査した地球のデータをもとに大規模な環境浄化計画を開始する。

 一方、地下施設で放射線レベルの低下を待つ人間もただ手をこまねいているわけではなかった。どうにかして地上へと出るべく、放射線にも耐え得る肉体を造る技術を研究し、その過程で肉体の機械化や種の改良実験を繰り返し行ったが、その非人道的な研究内容に大多数の人間が反発し、研究者を地下施設の封鎖されたセクションへと放逐してしまう。

 それでも研究を続けていた研究者はいつしか人間とはかけ離れた生命体となり、自らを『メトセラ』と名乗るようになる。メトセラは秘密裏に誘拐した人間と異生物との交配実験を続け、数多くのミュータントの製造に成功するが、それでもメトセラたちが望むような強靭な生命体の基準には満たなかった。

 やがてセラフの環境浄化計画が完了し、地上に生命が戻りはじめた。そしてそれは、人間の新しい歴史のはじまりでもあった。

 

 

 

 

 

 新たなる歴史

 

 新暦551年。人間の生活の基盤がふたたび地上に戻ってから久しく、この時点ですでに大破壊以前の記録がほとんど消失していた。かつて地球が滅びかけたことなど知る由もなく、人間は新たな歴史を刻みはじめる。

 地上にはかつてメトセラと化した研究者と袂を別った大多数の人間の末裔と、メトセラやミュータントたちの末裔が争いや和解を繰り返しながら過ごしていた。地球上の陸地はセラフの環境浄化計画によって一つの大陸に統合されており、大陸には『カイエル帝国』、『マリスキア公国』、『ノースウィンド王国』、『サーク王国』、『グンマ帝国』の五つの国が微妙な均衡のもとで成り立っていた。

 また、人間たちの影でふたたび地上の覇権を握らんと画策するセラフと、復活の機会を窺い地上への侵攻をはじめたケイオス、そして忘れ去られた地下施設から地上を観察し続ける初代メトセラ『エルダー』が歴史の趨勢を見守っていた。

 先手を打ったのはセラフだった。セラフは人間を地上から一掃すべく地球そのものが有する膨大なエネルギーの利用を計画する。そして地球の意思の具現化に成功したセラフは、人間の少女の形をしたそれに『ブラートフ』の名を与える。

 しかし人類一掃計画はセラフ同士の内紛によって発動が遅れ、また内紛に巻き込まれた人間の少女『シェルン』とその仲間によって計画は阻止されてしまう。結果的にセラフは壊滅的な打撃を受け、ブラートフは消滅。一方で人類一掃計画阻止の立役者であったシェルンもブラートフとの戦闘で死亡し、その結末に衝撃を受けた仲間たちは散り散りになってしまう。

 またシェルンたちの活躍は一般的に知られることはなく、度重なる確執によって人間はふたたび戦争の歴史を歩もうとしていた。そして地球の意思たるブラートフを失ったケイオスも、次第に暴走をはじめていた。

 

 

 

 

 

 新たなる歴史2

 

 新暦558年。大陸では国家間同士の戦争が勃発し、その勢いがとどまることはなかった。カイエル帝国の侵略によってマリスキア公国は制圧され、国王であるダクネイト一世が処刑される。カイエル帝国はまだ幼いダクネイト二世をマリスキア公国の新国王に据え、厳しい圧政を強いるよう脅迫する。

 国民に対する莫大な税負担と、容赦なく行われる粛清に国内外から批判を受けたカイエル帝国はやがて内部紛争によって崩壊し、軍のクーデター部隊は新生『ブラガロット共和国』の樹立を宣言する。新政権はまずマリスキア公国に公式に謝罪するとともに、和平条約の締結と経済援助を行うことを約束した。

 一方、北の二大国家が手を結んだことに危機感を抱いたノースウィンド王国は『ランドール共和国(旧サーク王国)』とグンマ帝国に不可侵条約を持ちかけ、これは表面上受け入れられたが、裏ではノースウィンド王国に対する破壊工作が立て続けに行われた。

 また国王が死亡し、姫だったミラ・サークと軍上層部によって立ち上げられた新生ランドール共和国も政情不安が続いており、それにつけ込むようにグンマ帝国からの挑発が続いていたことから、小規模の衝突がずっと続いている状況にあった。

 各国が戦争によって疲弊している状況にあって、地球の意思を失くし統制を失ったケイオスがふたたび大規模な地上への侵略を開始した。かつてシェルンとともにセラフと戦ったチームがこの危機をいち早く察知し、ヘル・ゲートへの侵入を開始する。図らずもサイボーグ技術研究の第一人者『プロフェッサー・ソロモン』によって蘇生させられていたシェルンもこれに参加し、かつてロングロードが成し遂げられなかった封印網の再構築に成功する。しかしかつてと同じく、ヘル・ゲート突入に参加した者は誰一人として地上に帰還してはこなかった。

 

 

 

 

 

 新たなる歴史3

 

 新暦562年。ヘル・ゲートの封印には成功したが、それでも地上に残ったケイオスを掃討するのは容易なことではなかった。しかし先の戦争で優秀な軍人のほとんどが死亡し、また国そのものが疲弊している状況において有効な対応策が取れるわけもなく、あわや滅亡の危機に瀕した人間を救ったのは、五人の考古学者たちだった。

 かつて古代の遺物を復元するため設立された『アーティファクト計画』に参加していた考古学者『アレックス』、『ボリス』、『ハインケル』、『ソーマ』、『リー』の五人は、それぞれの研究成果をケイオス打倒に活かすべく『星屑騎士団』を結成する。優秀な軍人のほとんどが失われた状況で、未熟な兵士でも活躍できるよう開発されたフルメタル・アーマーとパワーライフルを装備した星屑騎士団は多大な犠牲を払いながらもケイオスの一掃に成功し、彼らとその支援者である五人の考古学者たちは賞賛と名声を得ることになる。

 星屑騎士団が解体されたのち、考古学者たちはそれぞれロスト・テクノロジーの知識を活かした企業を設立する。『ノヴァ・テクノロジー』、『マリーエン・インダストリー』、『ハインケル・ファウンデーション』、『ソーマ・コーポレーション』、『八卦工業公司』と名づけられたそれらの企業は復元した古代技術の製品化によって莫大な富を得ることに成功し、やがてその影響力は経済のみならず国をも動かすほどになる。

 ライバル企業同士の抗争は国家間の代理戦争にまで発展し、利益追求の果ての闘争はふたたび地球環境の荒廃をもたらそうとしていた。

 

 

 

 

 

 最後のページ

 

 新暦588年。大破壊以前の文明に匹敵する科学力を手にした人間は、科学ガスに覆われ陽光の差さなくなった地上で企業間抗争に明け暮れていた。

 このまま人間同士の争いが未来永劫続くかと思われていたそのとき、人間たちの前に四つの勢力が姿を現す。月面に生活基盤を移し地球の様子を観察していたセラフ、封印を破り独自の意思を持ちはじめたケイオス、人間の歴史を見守り続けていたエルダー、そして新暦以前に難を逃れ宇宙を彷徨っていたマシニマ。

 各々の思惑を持つ四大勢力は、そこに人間を入れた五大勢力での会談を要求する。人間の代表にノヴァ・テクノロジーの社長であり、かつてアーティファクト計画のサブリーダーでもあったアレックスが出席。それぞれの利益を考慮に入れつつ、地球という星の環境を保全するための最善策を模索していたとき、ソーマ・コーポレーションの社長ソーマが独断でマシニマの乗ってきた宇宙船を攻撃する。

 宇宙船に搭載されていた『リンケージ・エンジン』の中枢部に攻撃が加えられたとき、エンジンの内包する莫大なエネルギーが暴走し、地球の空間を無秩序に歪めてしまう。その結果、地球は過去や未来が混在し、複数の平行宇宙が同時に存在する異常な惑星へと変貌してしまう。

 この異常事態に対し、各勢力の代表は「処置なし」と判断して問題の対処を破棄。なんの解決策も見出せないまま、地球は混沌としたまま活動を続けることになった。