「グレアム尊士の好き勝手放題」

      

 

      

NSM−X2 「ノヴァ・ストレートライン コバートオプス・モデル」

 

 

 

解説 : ノヴァ・テクノロジー社(以下ノヴァテク)が軍用のNSM−1をベースに、特殊作戦用に僅か300挺のみを試験的に製造したモデル。ガス・ポートの空いたロングバレルとフィンガー・チャンネルつきの特製グリップ、スプリングを改良した容量19+1発のロングマガジンが特徴で、発射モードはフルオートのみと非常に用途を限定される仕様である。スライドも形状こそNSM−1と同じだが、素材に新開発のスチール・アーロイが採用されており、従来製よりも硬度と粘度が高く耐久性が大幅に向上している。ただし本モデルのフルオートでの射撃はコントロールが難しく、また熟練者以外が使用するとたびたび給弾/装填不良などのトラブルを起こすことから、実戦で使用されることはほとんどなかった。ただしパーツ単体での評価は高く、銃本体の生産中止後も(主に自社内のカスタマイズ・センター向けに)パーツのみ製造が続けられている。

 

 

コンセプト : グロック18やベレッタM93に代表される、隠匿性に優れるマシン・ピストルの系譜を踏襲したモデルです。マガジンを外した状態で携帯することを前提にしており(発砲の際にワンアクション必要になりますが)、敵性地域での潜入工作時において素早く弾幕を張ることが主な用途になります(ちなみにノーマル・タイプのマガジンも装填できます)。ただし、この「サブマシンガンを携帯することはできないが、多少精度や信頼性が劣ってでもフルオートの火力が欲しい」という状況がそもそも限定的過ぎるため(このテのマシン・ピストルが特殊作戦で活躍したという話は、少なくとも私は聞いたことがありません)、需要がないままお蔵入りになってしまいました。ラーメンライス ピストルの延長線上でデザインされたマシン・ピストルってこういうものである。ただし本モデルの設計時に考案された「マガジン・スプリングの改良」「新規格のスチール・アーロイ素材」などはのちに開発される新型ピストルにノウハウが受け継がれており、実はノヴァテクの銃器製造に重要な影響を与えたモデルと言えます(ただし、これらの情報は一般公開されていないため知名度はほとんどありません)