「グレアム尊士の好き勝手放題」

      

 

      

NS−9B 「ノヴァ・ストレートライン タイプB」

 

 

 

解説 : 新暦568年に生産を開始したNS−9ピストル(通称ストレート・ライン)のプラスチック製グリップが発砲時の衝撃で稀に破損するという報告を受け、570年に開発元のノヴァ・テクノロジー社(以下ノヴァテク)が応急的に木製グリップを装着し販売したモデル。NS−9との主な違いはグリップのみで、グリップ・フレームと底部に追加されたランヤード・リングの他はすべてNS−9のパーツを流用している。肝心の木製グリップは破損事故こそ報告されていないものの質は悪く、また仕上げも雑だったためあまり評価されていない。さらに「銃の軽量化と外観の先進性を優先する」という設計者アレックス・ウィンゲートの主義にも反するものだったため、翌571年には新素材の強化プラスチック製グリップを装着したNS−9A1が発表され、NS−9Bは僅か半年という短い製造期間ののちに生産終了となった。

 

 

コンセプト : 新型発表までの過渡期に生み出され、製造数が少なく評価もあまり高くない不遇のモデルです。唯一ランヤード・リングの追加が改良型のNS−9A1に受け継がれていますが、それ以外で特に語るべき点はありません。解説にもある通り、ノヴァテクの社長でありNS−9シリーズの設計者でもあるアレックス・ウィンゲート自身が木製グリップの装着に消極的だったことから、あくまで場繋ぎ的に発表されたものです。そのため使用木材や表面仕上げなどにかなりバラつきがあり、おまけにどれも質が良くないという点から、改良型のモデルであるにも関わらず評価が低いという散々な結果となっています。ただし後年、銃器のコレクションが流行しはじめてから小額のプレミア価値がつくようになります。というのも、本モデルは民間ではあまり流通せず、大半が下士官への官給品として軍に納入されたためです。