「グレアム尊士の好き勝手放題」

      

 

      

『プロトタイプ』基本コンセプト

 

 

 

 

 

 自分が書いた作品(あるいは、これから書く作品)すべてに、共通点を持たせられないだろうか?というより、共通の世界観を持たせられないだろうか?

 「プロトタイプ」という名の世界観設定を作ろうとしたきっかけは、そんな、ふとした思いつきからでした。

 異なる作品が同一の世界観設定を持っている、というのは、たとえばアメコミなんかでは珍しいことではないのだけれど、不思議と日本ではそういった試みがなされない(あるいは、なされにくい)傾向にあるので、「じゃあ自分がやってみようかな」という、ひねくれた性根の顕現が、この「プロトタイプ」だったりするわけです。

 とはいえその完成度はまだ1%にも満たず、はっきり言って数枚のイメージ写真と同等の情報量しかないのでは、という体たらくです。おまけにその僅かな設定でさえも考証や趣味の反映を経て次々と更新していくものですから、収拾がつきません。同じ作品でも、以前書いたものと次に書いたものでは設定に矛盾が出るという情けない状況にあります。

 

 それでもこの「プロトタイプ」の設定作りは私のライフワークであるので、順次設定を書いては更新していきたいと考えています。いまのところ考えのまとまらないアイデアが多すぎるので、ある程度の設定が頭の中にあってもなかなか整理されたテキストとして公開できないのがもどかしいところではありますが、読者(いるのかな…)の皆様には緩く期待して待って頂ければと考えています。

 

 「プロトタイプ」の名の由来に関してですが、私はこの独自に構築する世界観について、舞台となる大陸の気候風土や点在する街などの施設、それぞれの国の文化にいたるまで、すべてを詳細に書き出せた時点で完成とする趣旨で活動しています。

 もちろん、一人の人間にそこまで考えて設定を書けるはずはありません、人間の寿命ていどでは到底時間が足りないでしょう。つまり、このシステムは完全に完成することは有り得ないのです。つまり完成版の存在しない(存在し得ない)恒久的試作型である…それこそが「プロトタイプ」の名の由来であり、アイデンティティなのです。

 

 ともすれば投げやりな姿勢だと捉われかねないことは承知していますが、それでも書き手と読み手が楽しみを共有できれば、この企画がそれを成せる一端となるのであれば、というコンセプトで活動を続けていきたいと思っています。

 「プロトタイプ」が貴方の人生の楽しみの、ほんのかけらの一片にでもなれたら、と願って。